こんにちは、シロロです。
「甘えさせすぎると、わがままになるのでは」
そう心配したこと、ありませんか?
精神科医の明橋大二さんの本に、こんな言葉があります。
「甘えていいときに、じゅうぶん甘えた人が自立する」
一見、矛盾しているように聞こえるかもしれません。
でも保育者として17年間、そして一人の母として子育てをしてきた私は、この言葉が子育ての本質を突いていると、心から感じています。
★この記事を書いた人

現役の幼稚園教諭
保育歴17年。保育士資格を持ち、子育ても経験してきました。
「遊びは学びのはじまり」を大切に、園でも家庭でも役立つヒントをやさしくお届けしています。
子どもの心は「甘え」と「反抗」を繰り返して大きくなる
子どもの心は、ある日突然、大人になるわけではありません。
甘え(依存)と、反抗(自立)。
この2つを、何度も何度も行ったり来たりしながら、少しずつ大きくなっていきます。
甘えたい日もあれば、「自分でやる!」と反発する日もある。
その揺れ動きこそが、子どもが育っていく自然な姿なのです。
安心感が土台になって、意欲が生まれる
このつながりを整理すると、こうなります。
自立の反対は、甘え
自立の元になるのは、意欲
意欲のもとは、安心感
安心感は、じゅうぶんな甘えから生まれる
つまり、安心感という土台があってはじめて、「やってみよう」という意欲が生まれ、それが自立につながっていくのです。
心理学の世界でも、これに近い考え方があります。
子どもにとって安心できる場所(安全基地)があることで、子どもは外の世界に挑戦できるようになる。そして挑戦した後、また安心できる場所に戻ってきて報告することで、前向きな気持ちが育っていく。
安心して戻れる場所があるからこそ、子どもは新しいことに挑戦する勇気を持てるのです。
✴️こちらの記事もどうぞ 【子どもが安心して伸びる親の関わり方】「安全基地」が育てる自己肯定感https://shiroronblog.com/anzenkiti/
甘えと自立の行ったり来たりは、子どものペースで
ここで、一つとても大切なことがあります。
この「甘え」と「自立」の行ったり来たりは、子どものペースでなければいけません。
大人は忙しいものです。
「もういい年齢なんだから」
「早く自立してほしい」
そんな気持ちから、つい親の都合で急かしてしまうことがあります。
私自身もそう感じた瞬間がありました。

わが家の「甘え」の記憶
息子は小学6年生になっても、お父さん、お母さん、おじいちゃん、おばあちゃんの膝の上が大好きでした。
膝が空いていると、ちょこんと座りに来る。
体はもう大きくなっていたので、正直、重くて足がしびれました。笑
でも、家族みんな笑顔で受け入れて、満足するまで何も言いませんでした。
夜も、私と一緒に寝ていました。
別の部屋で一人で寝るようになったのは、中学1年生の夏ごろからでした。
体はどんどん大きくなっていくのに、「いつまで一緒に寝るんだろう」と、正直、少し心配になったこともあります。
でも、「そのうち一人で寝るだろう」と、黙って見守っていました。
「甘えさせる」と「甘やかす」の違い
ここが、多くの保護者が悩むポイントだと思います。
私は、こう考えています。
甘えさせる:気持ちを受け止める、そばにいる、安心させる
甘やかす:欲しいものを全部買い与える、我慢すべき場面で我慢させない
膝の上に座らせること、一緒に寝ること。これは「甘えさせる」でした。息子の気持ちを受け止めて、安心を与えることだったからです。
一方で、欲しいものを全部買ってあげることは、「甘やかし」になります。
息子は、仮面ライダーの武器を、よく欲しがりました。
特別な日だけ購入するようにしていましたが、それ以外のときは、私が段ボールでそっくりに作っていたのを覚えています。
アルミホイルを剣の部分に使うと、なかなか見栄え良くできました!笑
壊れると「なおして〜」と持ってきて、なぜか、それをとても大事に遊んでいました。
全部を買い与えるのではなく、我慢すべきところは我慢させながら、でも気持ちには寄り添う。
そのバランスが、「甘えさせる」ということなのだと思います。
甘えてこない子への対応
中には、あまり甘えてこない子もいます。
「うちの子、あまり甘えてこないけど大丈夫かな」
そう心配になる方もいるかもしれません。
無理に「甘えてきなさい」と促す必要はありません。
大切なのは、子どもがいつでも安心して甘えられる雰囲気を、大人が作っておくことです。
抱っこを求めてきたら、すぐに応じる。話しかけてきたら、手を止めて聞く。
そういった日々の積み重ねが、たとえ子どもが表面上あまり甘えてこなくても、心の中に「安心できる場所がある」という感覚を育てていきます。
甘えは、大人にとっても必要なもの
子どもだけでなく、大人にとっても、甘えは大切なものだと思います。
誰かに頼っていい。弱音を吐いていい。
そうやって安心できる関係があるからこそ、また頑張ろうという意欲が湧いてきます。
これは、子どもも大人も同じなのだと思います。
今、たっぷり甘えさせてあげてください
もし今、お子さんが甘えてくる時期にいるなら、そのままたっぷり甘えさせてあげてください。
いつか自然と、一人で歩き出す日が来ます。
その日まで、焦らなくて大丈夫です。
✴️こちらの記事もどうぞ 【「ありがとう」は最高の褒め言葉】子どもの自己肯定感を育てる、たった一言の魔法https://shiroronblog.com/arigatou-saikou-no-homekotoba/
まとめ
- 子どもの心は「甘え」と「反抗」を繰り返しながら育っていく
- 安心感が土台となり、意欲が生まれ、自立につながっていく
- 甘えと自立のペースは、子どものペースを大切に
- 「甘えさせる」は気持ちを受け止めること、「甘やかす」は全てを与えること
- 甘えてこない子には、いつでも安心して甘えられる雰囲気を作っておく
- 甘えは、子どもにも大人にも必要なもの

甘えていいときに、じゅうぶん甘えた人が自立する。
今、たっぷり甘えさせてあげることが、いつか自分の足で歩き出す力になります😊
🎵子どもの発達について、歌でわかりやすく解説しています YouTube「シロロ」もぜひご覧ください
→近日公開予定
📚 参考資料
・明橋大二・太田知子
「子育てハッピーアドバイス
大好き!が伝わる ほめ方・叱り方」
1万年堂出版
・愛着理論に関する発達心理学の知見
※本記事は上記書籍と、幼稚園教諭17年・
子育ての経験をもとに執筆しています。

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