【子育ては「育てる」のではなく「育つ」】不登校35万人が教えてくれること

子どもの育ちを知る

こんにちは、シロロです。

先日、ある言葉に出会って、衝撃を受けました。

子育て療育相談の専門家である池添素さんの言葉です。

「不登校の小中学生35万人。この数字は、親の言いなりにはならないぞと、子どもたちが一人で戦っている数字だ」

この言葉を読んだとき、胸がぎゅっとなりました。

★この記事を書いた人

シロロ

現役の幼稚園教諭
保育歴17年。保育士資格を持ち、子育ても経験してきました。
「遊びは学びのはじまり」を大切に、園でも家庭でも役立つヒントをやさしくお届けしています。


子育ては「育てる」のではなく「育つ」

この言葉に出会って、改めて感じたことがあります。

子育てとは、親が子どもを「育てる」ものではなく、子ども自身が「育つ」ものだということ。

親の役割は、その「育つ力」を信じて、応援することなのかもしれません。

でも、これがとても難しいのです。

なぜ、途中から「ダメダメ」が増えていくのか

不思議なことがあります。

赤ちゃんが歩けるようになるまで、私たちは全力で応援します。

「立った!」「歩いた!」と、失敗しても転んでも、喜んで見守ります。

でも、走れるようになる頃、高いところに登れるようになる頃から、少しずつ変わっていきます。

「ダメダメ」のオンパレード。

「教えなくちゃ」「しつけなきゃ」「育てなきゃ」

そんな気持ちが、いつの間にか大きくなっていきます。

同じ「育つ力」を応援しているはずなのに、いつからか「大人の思う通りに育てよう」という気持ちに変わってしまう。

これは私自身も、経験として強く感じることです。

わが家の食卓、大惨事だった日々

私自身の子育て中のこと。

我が家の食卓は、日本式の低いテーブルでした。

つかまり立ちを始めた息子は、テーブルにつかまって立ち上がり、テーブルの上にあるお皿や物を、片っ端から手で払い落としていました。

毎日、食事のたびに、ガシャン、ガシャン。

仕方がないので、しばらくの間、私は立ったまま食事をしていました。笑

今思えば笑い話ですが、当時は大変でした😢

でもあれは、息子にとって「これは何だろう」「触ったらどうなるんだろう」という、大切な探究の時間だったのだと思います。

「自分で!」の時期も、同じでした

少し大きくなると、今度は何でも「自分で!」とやりたがるようになりました。

できないと泣く。怒る。暴れる。

でも、できたときは、本当に満足そうな顔をしていました。

そんなことを思い出すたびに

一つひとつの小さな経験の積み重ねが、その子の力になっていくんだ、と感じます。

テーブルの上のものを払い落としていたあの時期も、ボタンと格闘していたあの時期も、全部が、息子が自分の力で「育っていく」ための、大切な過程だったのだと思います。

大人の価値観が、子どもの自信を奪ってしまうことがある

大人の価値観で子どもの行動に制限をかけすぎると、子どもの自信を奪ってしまうことがあります。

「危ないからダメ」
「汚れるからダメ」
「時間がないからダメ」

もちろん、安全のために必要な「ダメ」もあります。それを否定しているわけではありません。

でも、その「ダメ」が積み重なりすぎると、子どもは「自分でやってみる」という気持ちを、少しずつ諦めていってしまうことがあります。

怒っても、何も解決しない

そしてもう一つ、大切なことがあります。

怒っても、何の解決にもなりません。

これは私自身、何度も実感してきたことです。

感情的に怒っても、その瞬間は静かになるかもしれません。でも、子どもの中に残るのは「怒られた」という記憶だけで、本質的な理解にはつながりにくいのです。

理解して、認めて、受け止める

大切なのは、こういうことだと思っています。

理解すること。認めること。受け止めること。

「これがしたかったんだね」

「うまくいかなくて悔しかったんだね」

「自分でできて嬉しかったね」

子どもの気持ちに寄り添いながら、その子が自分の力で育っていく過程を、そばで見守ること。

それが、私たち大人にできる、一番大切な役割なのかもしれません。

35万人という数字が問いかけていること

不登校の子どもたちが35万人。

この数字を「子どもの問題」として片付けるのではなく、

「大人が、子どもの育つ力をどれだけ信じられているか」

という問いとして、受け止める必要があるのだと感じています。

親の思い通りに育てようとすることを、少しだけ手放してみる。

子ども自身が「育つ力」を、信じて見守ってみる。

簡単なことではありません。私自身、現場で今でも試行錯誤しています。

でも、その意識を持つかどうかで、子どもとの関わり方は、きっと変わっていくと思います。

※あわせて読みたい
【不登校35万人時代に幼稚園教諭が思うこと】幼児期の育ちが、学校生活の土台になるhttps://shiroronblog.com/futoukou-youjiki/

まとめ

  • 子育ては「育てる」ものではなく、子どもが自らの力で「育つ」もの
  • 歩き始めまでは応援できても、成長するにつれ「ダメダメ」が増えていく
  • 一つひとつの小さな経験の積み重ねが、子どもの力になっていく
  • 大人の価値観による制限は、子どもの自信を奪うことがある
  • 怒っても解決しない。理解して、認めて、受け止めることが大切
  • 不登校35万人という数字は、大人への問いかけでもある
シロロ
シロロ

子どもの「育つ力」を、信じて見守る。
簡単なことではないけれど、それが子育ての本質なのかもしれません

🎵子どもの発達について、歌でわかりやすく解説しています YouTube「シロロ」もぜひご覧ください→https://youtu.be/NDEdwQH6viU

📚 参考資料

・池添素氏の言葉より
 (不登校35万人に関する言及)

※本記事は上記の言葉と、
 幼稚園教諭17年・子育ての経験を
 もとに執筆しています。

コメント

タイトルとURLをコピーしました