【出生数67万人・過去最少】幼稚園教諭として感じること。子育てが楽しいと思える社会へ

保育士からのアドバイス

こんにちは、シロロです。

2025年に生まれた日本人の子どもの数は67万1000人余り。前の年よりさらに1万4000人余り減少し、統計を取り始めてから最も少ない数になりました。

このニュースを聞いて、胸がぎゅっとなりました。

毎日子どもたちと向き合ってきた私が、正直な気持ちを書きたいと思います。

★この記事を書いた人

シロロ

現役の幼稚園教諭
保育歴17年。保育士資格を持ち、子育ても経験してきました。
「遊びは学びのはじまり」を大切に、園でも家庭でも役立つヒントをやさしくお届けしています。


数字の重さを、現場で感じています

67万人という数字。

ピンとこない方もいるかもしれません。

この減少幅は品川区の人口に相当するほどの規模で、少子化が国の推計より15年も早く進んでいます。

2016年に出生数が初めて100万人を切ってから、わずか8年あまりで67万人台になりました。

現場でも感じています。

園児の数が少しずつ減っている。クラスが減っている。

近所の幼稚園や保育園が閉園したという話を聞く。

「子どもの声がする社会」が、静かに変わっていっています。


なぜ子どもが生まれにくくなっているのか

「子どもを産みたくない」という人が増えたのでしょうか。

違うと思います。

「産みたいけど、不安が大きすぎる」という人が増えているのではないか。

お金の不安。仕事との両立の不安。孤独な子育てへの不安。子育てに自信が持てないという不安。

保護者の方と話していると、その不安の重さを感じることがあります。

👩「本当は兄弟を作ってあげたいけど、経済的に無理で」

👩‍⚖️「仕事を辞めたら復帰できるか不安で、育休さえ取りにくくて」

👩‍🦱「ワンオペで限界です。誰にも頼れなくて」

一人ひとりに事情がある。でもその根っこには「子育てをひとりで背負わなければいけない」という社会の構造があるように思います。


子育ては「楽しいこと」のはずなのに

子育てって、本当は楽しいことだと思っています。

子どもの「なんで?」に一緒に驚く瞬間。転んでも立ち上がる姿に胸が熱くなる瞬間。笑顔を向けられて心がほどける瞬間。

毎日子どもたちと過ごしてきた私には、その楽しさが体に染みついています。

息子を育てたあの時間も、しんどかったけれど、今となっては宝物です。

でも今の社会は、その楽しさを感じる余裕を奪っていないでしょうか。

お金の心配。孤立。情報の多さによる迷い。正解を求めすぎるプレッシャー。

楽しいはずの子育てが、「乗り越えなければならない試練」になってしまっているとしたら、それは社会が変わる必要があると思います。

幼稚園教諭として思うこと

子どもが少なくなっていく社会で、私たちにできることは何かをよく考えます。

答えはシンプルです。

今、目の前にいる子どもたちを、全力で大切にすること。

一人ひとりの子どもが「自分は大切にされている」と感じられる経験を積み重ねること。

安心して笑える場所を作ること。

「遊ぶって楽しい」「学ぶって面白い」「人と関わるって嬉しい」を、毎日感じてもらえる保育をすること。

それが今の私にできる、少子化への答えです。

保護者の方へ伝えたいこと

子どもを産んで育てているママやパパ・・・

それだけで、本当に尊いことだと思っています。

完璧に育てなくていい。毎日笑顔でなくていい。全部自分でやらなくていい。

頼っていい。助けを求めていい。休んでいい。

子どもはあなたのそばにいるだけで育っています。

そして、子育てに関わるすべての大人が「子育てって悪くない」「子どもってかわいい」と感じられる社会になれば、少しずつ変わっていくのかもしれません。

保護者との連携が、子育ての不安を減らす

少子化の話をするとき、制度やお金の話が中心になりがちです。

でも現場で感じるのは、誰かに「そっと寄り添ってもらえるか」が、子育ての安心感を大きく左右するということです。

私たちが毎日大切にしていることがあります。

それは保護者との連携です。

「今日、〇〇ちゃんがお友だちにやさしくしてあげていましたよ」

「朝、少し眠そうでしたがお昼には元気に遊んでいましたよ」

会えたときに、電話のときに、
子どものちょっとした様子をこまめに伝えること。

それだけで保護者の方の表情が、ほっとやわらぐ瞬間があります。

「そんなことがあったんですね」
「教えてくれてよかったです」

その一言が、私たちにとっても大切な時間になっています。

保護者が不安にならないように。
何か困ったときに、相談しやすい雰囲気を作ること。

「この先生に話してみよう」と思ってもらえる関係を日々積み重ねていくこと。

これは特別なスキルが必要なことではありません。

ただ、子どもと同じように保護者にも寄り添う気持ちで接し続けること。

先生一人ひとりがその気持ちを持っていられるかどうかが、
保護者の「子育ての安心感」を作っていくのだと感じています。

子育ての不安が少しでも減れば、「もう一人産んでみようかな」という
気持ちにつながることもあるかもしれない。

大げさに聞こえるかもしれませんが、日々の小さな連携が
少子化対策の一つになると、私は思っています。

社会全体で変わってほしいこと

これは正直な願いです。

子育て支援のお金をもっと増やしてほしい。先生の処遇をもっと改善してほしい。仕事と育児を両立しやすい職場環境を広げてほしい。

でも一番大切なのは、子どもが「いてよかった」と思われる社会の空気だと思っています。

子どもの声を「うるさい」と言わない社会。

子連れで電車に乗っても温かく見守ってもらえる社会。

「子育て大変そう」ではなく「子育て楽しそう」と思ってもらえる社会。

そういう空気が広がれば、「子どもを持ってみようかな」という気持ちが自然と生まれてくる気がします。

まとめ

  • 2025年の出生数は67万人余りと過去最少になった
  • 「産みたくない」ではなく「不安が大きすぎる」という声が増えている
  • 子育ては本来、楽しいもののはずだと17年間の現場で実感している
  • 今いる子どもたちを全力で大切にすることが、私たちにできることだと思っている
  • 「子育て楽しそう」と思える社会の空気が少子化を変えるきっかけになる
シロロ
シロロ

子どもの笑顔は、社会の宝です。
今日もそばで見守ってくれているすべての大人へ、ありがとうございます😊

📚 参考資料

・厚生労働省「令和7年(2025)人口動態統計の概況」
 2026年6月3日公表
 https://www.mhlw.go.jp/

※本記事の情報は2026年6月時点のものです。

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