こんにちは、シロロです。
子どもは日々、できることが増えていきます。
「ひらがなが読めた」「靴が自分で履けた」「友だちと遊べた」ー
そんな変化は、親にとっても保育者にとっても嬉しい瞬間です。
でもその裏では、
“できなかった自分” を手放し、何かを失いながら育っている
ということは、意外と見落とされがちです。
人は成長の中で、
「獲得」と「喪失」を何度も繰り返します。
赤ちゃんも、80歳を過ぎた高齢者も、それぞれに得るものと手放すものがあるんです。
この記事では、保育の現場で子どもたちを見守ってきた経験から、
この「成長のサイクル」をわかりやすくお伝えします。
🌱成長は「できるようになること」だけではない
私たちはつい、
「できるようになったこと」だけに目を向けてしまいがちです。
- ごはんを一人で食べられた
- トイレに行けた
- 友だちに「貸して」が言えた
これらは確かに“獲得”。
でも、獲得と同時に子どもは
「できなかった自分」「助けてもらっていた自分」 をそっと手放しています。
これは、子どもの心にとって
小さな挑戦であり、小さな喪失 です。
🌱 できるようになるとき、心は揺れている
子どもは一歩前に進むとき、
その前に 揺れ が必ずあります。
たとえば…
- 前は平気だったのに、突然甘えてくる
- 自分でできるのに「ママやって」と言う
- 保育園に慣れていたのに泣いて登園するようになる
これは、後戻りではなく、前進のための心の準備。
一度安心に戻ることで、また次の一歩を踏み出せる のです。
🌱大人ができることは「急がせない」こと
成長のサイクルはこんな形です。
(挑戦)→(揺れ)→(安心)→(獲得)
だから大人ができることはシンプルです。
- 「大丈夫だよ」と受け止める
- やりたがるときは手を出しすぎない
- 甘えたいときはしっかり甘えさせる
- できない時期も成長の一部と理解する
子どもは 安心できるときに成長できる からです。
🌱見守ることは、“信じること”
子どもが、自分の速度で成長していけるように。
背中を押すだけでもなく、手を引っぱるのでもなく。
ただそばにいて見守ることには、大きな意味があります。
- 失うことがあっても、それは次への準備
- 揺らぐことがあっても、また自分で立ち上がる
- 子どもは、自分の力で育とうとする
その力を、信じていれば大丈夫です。
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🪴 まとめ
| 子どもの変化 | 大人の受け止め |
|---|---|
| できることが増える(獲得) | 一緒に喜ぶ |
| 甘えたり戻ったりする(喪失や揺れ) | 安心を返す |
| また一歩進む | 「大丈夫」を伝える |
子どもは “行ったり来たり” しながら、ちゃんと前に進んでいます。

生きるって、足し算だけじゃない。
引き算の中にも、ちゃんと意味があるんですね😊


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