こんにちは、シロロです。
「すごいね」「えらいね」
子どもを褒めるとき、こんな言葉をよく使いませんか?
もちろん、悪い言葉ではありません。
でも、一番伝えたい言葉があります。
精神科医の明橋大二さんは、こう言っています。
「ありがとうは、最高のほめ言葉」
この言葉に出会ったとき、本当にその通りだと感じました。
保育者として17年間、そして一人の母として子育てをしてきた私の実感からも、この言葉には特別な力があると感じています。
★この記事を書いた人

現役の幼稚園教諭
保育歴17年。保育士資格を持ち、子育ても経験してきました。
「遊びは学びのはじまり」を大切に、園でも家庭でも役立つヒントをやさしくお届けしています。
なぜ「ありがとう」は特別なのか
「すごいね」「えらいね」という言葉は、子どもの何かの「行動」や「結果」を評価する言葉です。
一方で「ありがとう」は、少し違います。
「あなたがいてくれて助かった」
「あなたがしてくれたことが、嬉しかった」
評価ではなく、相手の存在そのものへの感謝が込められている言葉なのです。
だからこそ、子どもの心に、まっすぐ届きます。
私自身、「ありがとう」の力を実感してきました
子育て中、私は意識して「ありがとう」を使うようにしていました。
「お皿運んでくれてありがとう」
「待っててくれてありがとう」
不思議なもので、この言葉を使うと、私自身の気持ちも温かくなりました。
相手も、嬉しそうな顔をする。
「ありがとう」って、言う方も、言われる方も、両方が幸せになれる言葉なんだと、何度も実感しました。

思春期になっても、効果は変わらなかった
これは、意外な発見でした。
息子が思春期になっても、「ありがとう」の力は変わりませんでした。
何かを手伝ってくれたとき、「ありがとう」と伝えると、次もまた手伝ってくれる。(もちろん、やらない時もたくさんありました)笑
そして、あるとき。
小さな、小さな声で、ボソッと「ありがとう」って、息子が私に言ってくれたことがありました。
思春期の子どもは、素直に言葉にするのが難しい時期でもあります。
でもあの小さな「ありがとう」の一言を、私は今でもよく覚えています。
「言いなさい」では、言えるようにならない
ここで、大切なことをお伝えしたいと思います。
「ありがとうって言いなさい」
そう言われて、言葉にできる子もいます。でも、それだけでは本当の意味での「ありがとう」にはならないことがあります。
「ありがとう」は、言われて言う言葉ではありません。
自然と、心から出てくる言葉です。
わかっていても、うまく言葉にできない子もいます。
心の中では、ちゃんと「ありがとう」と思っている。でも、それを声に出すのが、まだ苦手なだけ。
そんな子も、たくさんいます。
「ありがとう」を言われる経験が、言える子を育てる
では、どうすれば、子どもは自然と「ありがとう」を言えるようになるのでしょうか。
答えはシンプルです。
「ありがとう」を、たくさん言われる経験を積むこと。
大人から「ありがとう」と言われると、子どもは嬉しい気持ちになります。
「自分の行動が、誰かの役に立った」
「自分がいることで、誰かが喜んでくれた」
その嬉しさの積み重ねが、少しずつ、自分の口からも「ありがとう」が出てくるようになっていく。
無理に言わせようとしなくても、大人が「ありがとう」を伝え続けることで、子どもは自然と、その言葉を覚えていくのだと思います。
日常のどんな場面で使える?
難しく考えなくて大丈夫です。今日から、こんな場面で使ってみてください。
お手伝いをしてくれたとき
「お皿運んでくれて、ありがとう」
待っていてくれたとき
「静かに待っててくれて、ありがとう」
ただ、そばにいてくれるとき
「一緒にいてくれて、ありがとう」
特別なことをしていなくても、大丈夫です。「ありがとう」は、どんな瞬間にも使える言葉です。
「ありがとう」が育てる、自己肯定感
「自分のいいところも悪いところも、みんな受け入れられ、愛されている」
これが伝われば、子どもは輝きます。
「ありがとう」という言葉は、まさにこのメッセージを伝える、一番シンプルな方法だと思います。
「あなたがいてくれることが、嬉しい」
その気持ちが伝わることで、子どもは「自分は大切にされている」「自分には価値がある」と感じられるようになっていきます。
今日からできること
難しいテクニックは何もいりません。
今日、子どもに「ありがとう」と伝えてみてください。
小さなことでいいんです。
「〇〇とってくれる?」
「とってくれて、ありがとう」
そんな一言からで、十分です。
まとめ
- 「ありがとう」は、明橋大二さんが言う「最高のほめ言葉」
- 評価の言葉ではなく、存在そのものへの感謝の言葉だから、心に届く
- 思春期になっても、「ありがとう」の力は変わらない
- 「言いなさい」では言えるようにならない。自然と出てくる言葉を待つ
- 大人から「ありがとう」を言われる経験が、子どもが自分で言えるようになる土台になる
- 特別なことでなくていい。日常の小さな場面で伝えていい

「ありがとう」は、言う方も言われる方も、両方が幸せになれる言葉です。
今日、その一言を、子どもに伝えてみてください😊
🎵子どもの発達について、歌でわかりやすく解説しています YouTube「シロロ」もぜひご覧ください
→近日公開予定
📚 参考資料
・明橋大二・太田知子
「子育てハッピーアドバイス
大好き!が伝わる ほめ方・叱り方」
1万年堂出版
※本記事は上記書籍と、幼稚園教諭17年・
子育ての経験をもとに執筆しています。

コメント