こんにちは、シロロです。
「まだ5月なのに、もう熱中症?」
そう思っていませんか?
熱中症による救急搬送は例年5月頃から発生し、梅雨明け後に急増します。
「夏になってから気をつければいい」は危険です。
今年は春から夏にかけて平年より気温が高い予報が出ており、暑熱順化が十分でない時期に急激に気温が高くなると熱中症発生のリスクが高くなります。
幼稚園教諭として17年、毎年この季節に子どもたちの体調変化を見てきました。
今日は、お父さん・お母さんに知っておいてほしいことをお伝えします。
★この記事を書いた人

現役の幼稚園教諭
保育歴17年。保育士資格を持ち、子育ても経験してきました。
「遊びは学びのはじまり」を大切に、園でも家庭でも役立つヒントをやさしくお届けしています。
子どもはなぜ熱中症になりやすいの?
大人と比べて、子どもは熱中症になりやすい体の特徴があります。
① 体温調節がまだ未熟
子どもは汗をかく能力が未発達のため、皮膚の血流量を増加させることで体温を調節しています。気温が皮膚温よりも高い場合や地面からの照り返しなどの輻射熱が大きな場所では、周囲の環境の影響を受けて体温が大人よりも大きく上昇し、熱中症のリスクが高くなります。
② 地面に近い
子どもの身長は大人より低く、アスファルトからの照り返し熱をもろに受けます。地面に近いほど気温が高く、子どもはその影響を受けやすいのです。
③ 自分で気づけない・伝えられない
遊びに夢中になっていると、喉の渇きや体のだるさに気づきません。気づいても「暑い」「だるい」という言葉で大人に伝えることが難しい子も多いです。
自分で予防ができず、症状があっても訴えるのが難しい乳幼児を熱中症から守るためには大人による予防が重要です。

これが熱中症のサイン!見逃さないで
子どもが熱中症になりかけているとき、こんなサインが出ます。
軽度のサイン(すぐに休ませて)
- 顔が赤くなっている
- 大量に汗をかいている
- なんとなく元気がない
- ぼーっとしている
- 「頭が痛い」と言う
中度のサイン(涼しい場所に移動して水分補給)
- 気分が悪い・吐き気がある
- 体がだるくて動けない
- 足がつる・体がひきつる
重度のサイン(すぐに救急車を呼んで)
- 意識がぼんやりしている
- 呼びかけに反応しない
- 体が熱いのに汗が出ていない
「なんかいつもと違う」という感覚を大切にしてください。
保育の現場で17年働いてきて感じることがあります。お母さん・お父さんの「なんか変だな」という感覚は、ほとんどの場合正しいです。
熱中症になってしまったら
すぐにこの順番で対応してください。
① 涼しい場所に移動する
日陰や室内など、とにかく涼しい場所へ。エアコンがある場所が最適です。
② 衣服をゆるめる
首元や体を締め付けているものをゆるめて、熱を逃がしやすくします。
③ 体を冷やす
濡れたタオルや氷嚢を使って、首・脇の下・太ももの付け根などを冷やします。この3か所は太い血管が通っているので、効率よく体温を下げられます。
④ 水分を補給する
意識がはっきりしている場合は水や経口補水液を少しずつ飲ませます。意識が朦朧としている場合は無理に飲ませないでください。
⑤ 症状が改善しなければ救急車を呼ぶ
休ませても元気が戻らない、意識がおかしいと感じたら迷わず119番です。
今日からできる予防対策5つ

難しいことは何もありません。これだけ覚えておいてください。
① こまめな水分補給
「喉が渇いた」と言う前に飲ませてください。喉が渇いたと感じるときには、すでに脱水が始まっています。外遊びの前・中・後に必ず水分補給を。
② 帽子と日陰を活用する
外に出るときは必ず帽子をかぶせて。直射日光を避け、できるだけ日陰で遊ばせましょう。
③ 涼しい時間帯に外遊びをする
気温が上がりやすい10時〜15時は外遊びを控えめに。朝早い時間や夕方以降の外遊びがおすすめです。
④ 体を暑さに慣らす(暑熱順化)
いきなり暑い環境に出るのは危険です。5月のうちから少しずつ外に出て、体を暑さに慣らしていきましょう。
⑤ 子どもの様子を見ながら遊びを調整する
子どもは「まだ遊びたい!」と言い続けます。顔色・汗の量・動き方を観察して、大人が適切に休憩を促してください。
保育の現場で気をつけていること
幼稚園では毎年この季節から、子どもたちの様子をいつも以上に注意して見るようにしています。
特に気をつけているのは「登園時の様子」です。
朝から顔が赤い子、いつもより動きがゆっくりな子。そういう子には早めに声をかけて、水分を飲ませます。
もう一つ大切にしているのは「遊びに夢中な子ほど要注意」ということです。
楽しくて時間を忘れて走り回っている子が、突然倒れることがあります。
遊びが楽しそうなときこそ、定期的に声をかけて休ませることが大切です。
ベビーカーと車の中は特に危険
ベビーカーに子どもを乗せて移動していると、炎天下の道路は陽の照り返しが強く、子どもが熱中症になっている場合がありますので数分おきに子どもの様子をチェックしてください。また自動車の中に子どもを残しておくと熱中症になることもあります。数分でも子どもだけを自動車内に残してはいけません。
これは本当に命に関わります。「ちょっとだけだから」は絶対にやめてください。
熱中症特別警戒アラートに注意
2024年4月から、熱中症警戒アラートの一段上の「熱中症特別警戒アラート」が新たに創設されました。発表される場合は過去に例のない危険な暑さが予測され、人の健康に係る重大な被害が生じる恐れがあります。
このアラートが出た日は、子どもの外遊びを中止する判断も必要です。ニュースや天気予報を毎朝チェックする習慣をつけましょう。
まとめ
- 子どもの熱中症は5月から始まる。今から対策を
- 子どもは体温調節が未熟で、自分で気づけないから大人が守る
- 顔が赤い・大量の汗・ぼーっとしているは熱中症のサイン
- なったら涼しい場所・体を冷やす・水分補給・改善しなければ救急車
- こまめな水分補給・帽子・日陰・涼しい時間帯が基本の予防策
- ベビーカーと車の中は特に危険
- 熱中症特別警戒アラートが出た日は外遊び中止も検討する

「なんかいつもと違う」という感覚を大切に。子どもの命を守るのは、そばにいる大人です😊
📚 参考資料
・こども家庭庁
「みんなで見守り『こどもの熱中症』を防ぎましょう!」
https://www.cfa.go.jp/policies/child-safety-actions/cases/netchusho
・厚生労働省「熱中症関連情報」
https://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/kenkou_iryou/kenkou/nettyuu/
・環境省熱中症予防情報サイト
https://www.wbgt.env.go.jp/
※本記事の情報は2026年5月時点のものです。
症状が重い場合は必ず医療機関を受診してください。

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