こんにちは、シロロです。
今回は、粘土遊びシリーズ第4弾「平らにしよう!」です。
「粘土をドスン!」「ベチャッ!」
この音が聞こえると、なんだかワクワクしませんか?
今日はそんな、全身を使って粘土を“感じる”遊びについて話していきます。
◆ドスン!からはじまる遊びの世界
子どもたちは、やわらかい粘土のかたまりを手にすると、
持ち上げてはドスン!と台に落とします。
「うわぁ、ペタンコになった!」
「ホットケーキみたい!」
そう言いながら何度も繰り返す姿は、まさに夢中そのもの。
音や手ごたえを楽しむ中で、自然と力の加減を学んでいます。
◆全身を使うって、実はすごいこと
「たたく」「押す」「のばす」――
これ、ただの遊びじゃありません。
粘土をたたく動きには、
手だけじゃなく、腕、肩、体幹までも使われています。
つまり、全身のバランス感覚や力のコントロールを養っているんですね。
子どもって遊びの中で、ちゃんと自分の身体を使う練習をしてるんです。
◆道具を使うことで広がる発見
手で叩いたあとに、丸い棒(めん棒)を渡してみると……
「つるつるになった!」「こっちの方がキレイ!」
粘土の“のばし方”にも違いがあることに気づきます。
この発見こそ、次の創作意欲につながるんです。
型押ししてみよう!新しい発見がうまれる遊び
平らに伸ばした粘土の上に、いろんな器具を押し当ててみると…ほら、形がつく!
スプーンの裏、ボタン、積み木の角やキャップなど、なんでも“型押し道具”に早変わり。
押すたびに、指先に心地よい抵抗が伝わってきます。
「お花みたい!」「顔に見える!」など、偶然できた形がイメージを広げ、
そこから顔づくりや模様づくりへと自然に発展していきます。
この型押し遊びは、形を見つける力や並べ方を工夫する感覚を育てる活動です。
思わぬ発見や偶然の面白さを共有することで、子ども同士の会話や協同も生まれます。
◆量への配慮が、子どもの表現を広げる
保育でよくあるのが、粘土の量が少なすぎるパターン。
これだと、指先だけの遊びに終わってしまって、
「のばす」「たたく」といったダイナミックな動きが出にくくなります。
子どもの想像が広がるように、たっぷり使える粘土量の確保を意識しましょう。
◆まとめ|「平らにする」は表現の入り口
粘土を平らにする動きの中には、
「感触を味わう」「音を楽しむ」「力を調整する」「形を変える」
という、たくさんの“学び”が詰まっています。

子どもが思いきり手を動かせる環境を整えて、
「つくるって楽しい!」という気持ちを育てていきましょう。
🌷次回の【粘土で育つちから Vol.5】は「ひも状にのばそう!」。
粘土をヘビのように転がしていく姿から、友だちとの関わりや想像力の広がりを見ていきます。


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