年長組と「しいたけちゃん」のお話づくり
こんにちは、シロロです!
今日は、園であった年長組さんの素敵なエピソードを紹介します。
10月になると、年長さんは季節の歌「きのこ」を歌いはじめます。
楽しいリズムと覚えやすい歌詞で、毎年子どもたちに大人気の歌。
そんな中、若い担任の先生がふとひらめいたんです。
「子どもたちがこんなにきのこが好きなら…本物を育ててみよう!」
この発想が、今回のワクワク活動の始まりでした。
🍄きのこの栽培キット、やってみた!
用意したのは、シンプルなしいたけ栽培キット。
お世話は 1日1回、霧吹きで水をシュッとあげるだけ。

でも、これが面白いんです。
- 2,3日たつと もう大きくなってる!
- 子どもたちがじっと見つめて
「ねぇ見て、動いてるみたい!」
なんて声も。
観察の楽しさ、命が育つ不思議さを、毎日リアルに感じられる時間になりました。
そして…
あっという間に収穫!
👇️この3倍くらい収穫できました!(お味噌汁でいただくそうです)

それでもまだまだ育ちます。
「生きている」「育っている」を毎日感じられる活動です。
そして、ここでちょっとした かわいいエピソード が。
あるお母さんが、お迎えのときにこんな風に声をかけてくれました。
「子どもが家でずっと“きのこ育ててるの!”って話すんですけど、
想像ができなくて…きのこって、本当にお部屋で育ててるんですか?」
実際にしいたけの様子を見てもらうと、
「あぁ!こういうことだったんですね!
子どもの言っていることが全部つながりました。
本当に楽しみにしていて。先生、ありがとうございます!」
と、にこにこと嬉しそうに話してくださいました。
園での経験が、家での会話を豊かにしていく。
子どものワクワクは、ちゃんと家庭にも届いているんだなぁと感じる瞬間でした。
🍄そこから、物語づくりへ
収穫の喜びを味わったあと、担任の先生が子どもたちに声をかけました。
「しいたけちゃんのお話、つくってみない?」
すると、
「いいねー!!」
「やりたーい!」
クラスは一気に盛り上がります。
みんなで考えた物語は…
- しいたけの「しいちゃん」は、木のおうちにすんでいます。
- しいちゃんに、てとあしがはえてきました。
- おさんぽの途中で、おはなやどんぐりをみつけました。
- しいたけようちえんで、おともだちとたくさんあそびました。
子どもたちの発想はいつだって自由で、伸びやか。
「しいちゃん」には、ちゃんと“心”があるんです。
👇️しいたけのお家(楽しみにしている様子が伝わります)

🍄表現活動へ
さっそく、物語の一場面を絵にしました。
- 八つ切り画用紙の1/4サイズ
- サインペンで表現
- ひとりひとりが、自分の思い浮かべた「しいちゃん」を描きました

☝️縦の4場面が一人の作品
同じ物語でも、描かれる世界はみんなちがう。
だからこそ、クラスの中に 多様な「表現」 が広がります。
🍄この活動がよかった理由
| ✨よかったポイント | 内容 |
|---|---|
| 興味からの活動展開 | 「好き」→「育てる」→「表現する」へ自然につながる |
| 発達に合った見通し | 変化が目に見えるので、年長にぴったり |
| クラスのまとまり | 共同体験が「物語」という共通世界をつくる |
| 保育者の役割が光る | 子どもの声を拾い、丁寧に活動へつなぐ姿勢 |
🍄保育は「つくる」仕事
今回の活動は、若い先生のひと言からスタートしました。
「歌が好きなら、育てるところまでいってみよう」
この「やってみよう」が、子どもたちのワクワクにつながりました。
保育は、毎日の中にある小さな興味を、丁寧にすくい上げていく仕事です。

そして子どもたちと一緒に
「世界を広げていくこと」
その積み重ねが、クラスの育ちにつながります。
🍄まとめ
子どもたちの「好き」や「おもしろい」から活動が広がると、クラスに自然なまとまりが生まれます。
栽培→観察→物語→表現と、体験がつながっていくこの活動は、年長児の世界の広がりにぴったり。
日々の小さな気づきを大切に、保育者も一緒に育ち合っていきたいものですね😊


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