こんにちは、シロロです。
今日は「紙あそび」を通した表現活動についてお話しします。
「表現活動」というと、絵の具やクレパスを思い浮かべますが、
実は もっと身近な素材=紙 も、心をひらく最高のアイテムなんです。
紙であそぶ=心を解放する第一歩!
まず大切なのは、**“上手に作る”より“心を動かす”**こと。
紙を破ったり、丸めたりするだけでも、
子どもたちは思いきり体を動かしながら心を開いていきます。
用意するのは、たっぷりの新聞紙やクラフト紙、いらなくなった包装紙など。
保育室でも園庭でもOK。
遊びのねらいは、
「心を解放すること」+「紙という素材に親しむこと」
新聞紙あそび:紙の“性質”に気づく体験
子どもたちは遊びながら、自然と気づきます。
新聞紙を破こうとしたとき、
タテに破くとスーッと長く破けるのに、ヨコに破くと途中で止まる。
この「なんで?」という発見が、考える力の芽になります。
他にも、
- 破いた新聞紙を舞い上げて雪のように遊ぶ
- まとめて丸めてボールにして投げ合う
- 体に巻きつけて“マントごっこ”にする
など、遊び方は無限大!
丸めて、広げて、また発見!
思いきり丸めてボールにして投げたあと、
その紙をそっと広げてみると……
「しわくちゃになってる!」
「前より小さくなった!」
そんな発見の声があがります。
ツルツルだった紙が、
しわをつけることで手ざわりも質感も変わる。
これも立派な「素材との出会い」です。
しわくちゃの紙を破いてできた形から、
「お魚みたい!」「鳥みたい!」とイメージが広がる瞬間。
保育者はその言葉に耳を傾け、
子どもの思いをことばにして返してあげることで、
表現の世界がどんどん豊かになります。
包装紙あそび:色と形を楽しむ表現活動へ
新聞紙あそびに慣れてきたら、
次は色や柄のある包装紙にステップアップ!
思いのままに破って、
好きな色の台紙を選んで貼っていく。
貼り絵のように見えて、実は“心の表現”。
この活動は、将来の創作活動につながる大切な導入期です。
👇️4歳の子が色を選んで貼った作品

若手の先生・学生さんへ
「紙あそび=ただのあそび」じゃありません。
紙を通して子どもが感じ、発見し、表現する。
そのひとつひとつの瞬間に、
“考える力”と“感じる心”が育っています。
大切なのは、完成形を求めることではなく、
その子がどんなふうに関わり、何を感じ取っているかを見ること。
保育者のちょっとしたまなざしと声かけが、
子どもの表現を何倍にも広げます🌈
まとめ
- 紙あそびは、心を解放し素材に親しむ活動
- 新聞紙・クラフト紙・包装紙など身近な素材でOK
- 「破る」「丸める」「貼る」から生まれる発見を大切に
- 結果よりもプロセスを見守ることが保育者の役割

先生自身が、毎日楽しいなと感じることが良い保育につながります


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