― 子どもが「生きる」をまるごと学ぶ春の飼育活動 ―
こんにちは、シロロです。
春から初夏にかけて育てられるカイコ。
実はこの小さな生き物、子どもたちにとって
「命ってなんだろう?」を全身で感じられる、最高の教材なんです。
卵から幼虫、サナギ、そして次の命へ。
その変化の一つひとつが、子どもの心を大きく動かします。
クワの葉があれば育てられる、身近な命
カイコは、昔から人の暮らしとともに生きてきた生き物。
クワの葉さえあれば育てやすいのも、保育の現場に向いている理由です。
卵(ケゴ)から成虫、産卵までの成長はとてもドラマチック。
「成長」「つながり」「終わりと始まり」を、自然に学ぶことができます。

ケゴのころ|“うごめく命”に気づく瞬間
生まれたばかりのケゴは、黒くてとても小さく、
よく見なければ生きているのがわからないほど。
それでも子どもたちは、
柔らかいクワの葉を小さくちぎり、毎日せっせとお世話をします。
- 「昨日より大きくなった!」
- 「葉っぱ食べてる音がする!」
“気づく力”が、命へのまなざしを育てていきます。
脱皮を重ねて、ぐんぐん成長!
カイコは約3週間の間に、何度も脱皮をします。
そのたびに、驚くほど大きくなる体。
そっと手のひらにのせると、
ひんやり、しっとりとした感触。
「くすぐったい〜」と笑いながら、
子どもたちは命の存在を肌で感じています。
※カイコは手の脂が苦手なので、扱うときはやさしく。
当番活動で育つ「責任感」
カイコはクワの葉しか食べません。
しかも、雨で濡れた葉は食べないという繊細さ。
当番の子は、
葉を一枚ずつ丁寧に拭いてから与えます。
まるで小さな飼育員さん。
この経験が、
「生き物には世話が必要」「自分の役割がある」
という感覚を自然に育ててくれます。
まゆづくり|子どもの心が動く“神秘の瞬間”
ある日、カイコのお腹がアメ色に透き通ってきます。
それは、まゆづくりが始まるサイン。
一夜にして、真っ白なまゆの中に姿を消すカイコ。
その変化に、子どもたちは息をのみます。
「いのちってすごい」
言葉よりも先に、心が動く瞬間です。
感じたことを“表現”につなげる
観察して終わりではなく、
感じたことを表現することで、学びは深まります。
- 4歳児
4つ切り画用紙+絵の具
→ 大きくなったカイコや、まゆをのびのび表現 - 5歳児
やわらかめの鉛筆で線画
→ 体の部分や変化への興味を細かく描写
※鉛筆は尖らせすぎず、力を調節しやすくするのがポイント。
👇️カイコ(絵の具)4歳児

発見を共有すると、学びは広がる
「カイコのうんち、大きくなってる!」
そんな気づきも、立派な学び。
並べてみることで、成長が目に見えてわかります。
子どものつぶやきから新しい視点が生まれ、
次の活動へとつながっていくのです。
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まとめ|カイコは“いのちの先生”
カイコの飼育には、
- 観察する力
- 世話をする責任感
- 感じたことを表現する力
すべてが詰まっています。
「命を大切にする」ということは、
言葉で教えるものではなく、体験で育つもの。

クワの葉を運ぶ小さな手、
まゆを見つめる真剣なまなざし。一つひとつが、確実に“心の育ち”につながっています。


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