こんにちは、シロロです。
「子どもは親の鏡」という言葉を聞いたことはありますか?
実はこれ、ただのことわざではなく、発達心理学でも裏付けられている大切な視点なんです。
子どもは、大人の言葉や態度、表情、物事への向き合い方まで、
“じっと見て、感じて、まねながら育っていく”力をもっています。
この力を 「モデリング(模倣学習)」 といいます。
つまり、子どもは「言われた通りに動く」よりも、
“見たように動く” のです。
- 「ありがとう」が自然に言える子
- 困ったときに「助けて」と言える子
- 気持ちを伝えられる子
その土台には、いつも 身近な大人の姿 があります。
この記事では、「モデリングってなに?」という基本から、
家庭や園で今すぐできる かんたんな関わり方のコツ まで分かりやすく解説します。
子どもの育ちを支えるヒントを、一緒に見ていきましょう🌱
子どもは「教えられて」ではなく「見て学ぶ」
子どもは言葉で説明されるより、目の前の大人の行動から学ぶことが多いとされています。
特に幼児期は、まわりの大人の言葉や表情、習慣をそのまま吸収しやすい時期。
「ドアをバン!って閉めないでね」と言いながら、
大人が急いでドアをバン!って閉めたらどうでしょう?
子どもは言葉よりも、行動を手がかりに理解します。
これがモデリングの力です。
「いいことだけ」ではなく、「大人の迷い」もまねていく
モデリングはポジティブな面だけではありません。
- すぐイライラしてしまう
- 「めんどくさい」が口癖
- 物を片づけない、大切にしない
こうした 無自覚な日常の姿 も、そのまま子どもに映ります。
でも、ここで落ち込む必要はありません。
大事なのは “完璧な大人になること”ではなく、
迷ったり、間違えたりしながらも、
大切にしたい姿勢に戻ろうとするところを見せること。
その“回復のプロセス”こそ、子どもは深く学びます。
じゃあ、家庭で何ができるの?今日からできる3つのこと
| やること | 具体例 |
|---|---|
| ①「言葉にする」 | 「ありがとう」「助かったよ」など、気持ちの言葉を意識して言う。 |
| ②「見せる」 | 片づけを一緒にする・挨拶は目を見て・感情が落ち着くまで深呼吸する姿を見せる。 |
| ③「やり直せる姿を見せる」 | 「さっき怒りすぎちゃったね。ごめんね。」とやり直しを言葉にする。 |
子どもは、完璧な親ではなく、整えようとする親から育ちます。
園でもはっきり違いが出る
保育の現場でも感じます。
親が「言葉づかいに気をつけよう」「怒鳴るより話そう」と意識している家庭の子は、園でも落ち着いていて友だち関係もスムーズです。
逆に、家庭で乱暴な言葉が飛び交っていれば、子どももそのまま園で使ってしまう。
「お母さんに言われてる」「お父さんがいつもそう言う」と子どもから聞くことも少なくありません。
でも、親が変われば子どもも変わる。
その影響力の強さは、現場にいると本当にハッキリ感じます。
モデリングで育つ「相手への思いやり」については、
こちらの記事でも詳しく書いています👇
✴️友だちの気持ちがわからない?4歳から育つ“心の理論”の話https://shiroronblog.com/kimoti/
まとめ
- 子どもは「言われたこと」ではなく「見たこと」をまねる
- 良い姿勢も、迷いながら戻る姿も、ぜんぶ学びになる
- 完璧な大人なんていない。大事なのは 一緒に育つこと

つまり、子どもの行動を変えたいなら、まずは親が変わること。
これが一番シンプルで、一番効果的な方法なんです。


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