【子どもがおもちゃを貸せないのはなぜ?】3歳頃に育つ「所有の意識」

子どもの育ちを知る

こんにちは、シロロです。

「うちの子、おもちゃを貸せないんです…」
「友だちに“かして”と言われても、絶対に渡さなくて…」

園や子育ての中で、こんな悩みを感じたことはありませんか?

でも実は、子どもが「貸したくない!」と言うのは、わがままだからではありません。
3歳頃に育ってくる「所有の意識」という、大切な発達の過程が関係しています。

「これは自分のもの」
そう感じる気持ちが育つことは、子どもの心の成長にとってとても大切なこと。

この記事では、
・子どもがおもちゃを貸せない理由
・3歳頃に育つ「所有の意識」とは何か
・大人がどんな声かけをするとよいのか

を、保育の現場での経験をもとにわかりやすくお伝えします。

3歳ごろは「自分の気持ち」が中心の時期

3歳ごろの子どもは、
「自分の思い」「やりたいこと」「今の感情」がとても強くなる時期です。

そのため、こんな気持ちになりやすくなります。

・自分が今「貸したくない」→ 相手も分かっているはず
・自分は「それが欲しい」→ 相手の気持ちより“自分の今”が優先

大人から見ると「わがまま」に見えることもありますが、
これは未熟さではなく 成長の途中の姿 です。

まず子どもは、
「自分はこう思う」という感覚をしっかり感じることから育っていきます。

そしてその土台ができてはじめて、
少しずつ 相手の気持ちに目が向くようになるのです。

4歳に近づくと「相手の気持ちを想像する力」が伸びてくる

経験を重ねる中で、子どもたちは少しずつ変化していきます。

たとえば、こんな気持ちが芽生えてきます。

・あの子はどう思っているんだろう?
・自分と相手は、違う気持ちかもしれない
・相手が嫌がっているなら、やり方を変えてみよう

このように “自分と相手の間”を感じる力 が育っていきます。

こうした心の成長は、
特別な練習で身につくものではありません。

日々の生活の中での
友だちとの関わりや、大人との丁寧なやりとりの積み重ねによって育っていくのです。

大人にできることは「気持ちの言葉」をつなぐこと

子どもは 気持ちを表す言葉 を知ることで、
自分の心を少しずつ整理できるようになります。

例えば園では、こんな関わり方をしています。

「◯◯は今、遊んでいたんだよね。
だから“まだ使いたかった”気持ちだったんだね。」

「お友だちは、“貸してほしい”って思っていたみたいだね。」

ここで大切なのは、
どちらが悪いかを決めることではありません。

「どちらにも気持ちがある」ことを、
大人が言葉にしてつないであげることです。

  • すぐに解決しようとしない
  • 子どもの気持ちを言葉で代弁する
  • 待つ経験を一緒にする

その積み重ねが、
相手の気持ちを想像する力 を育てていきます。

わが家での「貸せなかった時期」からの成長

私の子育て中、息子はしばらくのあいだ「自分のおもちゃ」を貸すことができませんでした。
貸してと言われても「だめ!」と体じゅうで拒否したり、何も言わずにさっと持っていく子には、力いっぱい取り返しにいったこともあります。
もう、そのやりとりが毎日のようで…本当に大変でした。

でも、そうした経験を何度も重ねるうちに、少しずつ変化が見えてきました。

「終わったらね」
「ちょっとだけならいいよ」

そんなふうに、自分の気持ちを伝えながら相手にゆずる場面が増えていったのです。
すると、相手の子も「ちょっとだけ貸して」と言い方を変えてくれるようになり、お互いに歩み寄る姿が見られるようになりました。

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子どもは「人との経験」を通して心を育てていく

友だちと関わり、
ときにはトラブルが起こり、
気持ちがぶつかり合うこともあります。

でも、そのあとに
話したり、仲直りしたり、また一緒に遊んだりする。

その繰り返しが、
人と生きるための力の練習 になっています。

だから、衝突は失敗ではありません。

それは 子どもが成長している証 なのです。

子どもは「できない」のではなく、
今まさに 育っている途中

大人があたたかく気持ちを言葉にしてあげることで、
その育ちは少しずつ確かなものになっていきます。

子どもの育ちは、関わりの中でお互いに伸びていくものです。

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まずは「自分のものという気持ち」を認めることから

子どもが「これは自分の!」と言ったときは、
まずその気持ちを認めてあげることが、とても大切です。

「そうだね。〇〇ちゃんのだよね」

この一言があるだけで、子どもは
「大人はぼく(わたし)の気持ちをわかってくれる」
と感じることができます。

気持ちが受け止められると、心に少し余裕がうまれます。
すると、あとから
「終わったら貸すね」「ちょっとだけならいいよ」
とゆずる気持ちが育ちやすくなるのです。

反対に、気持ちを認める前に「貸してあげなさい」と言われると、
子どもは「自分を守らなきゃ!」と感じてさらに強く拒否してしまいます。

だからこそ まずは気持ちの土台づくり。

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まとめ

  • 「これはわたしの!」は 自分が育っている証
  • 「貸せない」時期はごく自然
  • 大事なのは 気持ちの代弁と待つ経験
  • ゆっくりで大丈夫。成長は比べなくていい
シロロ
シロロ

子どもの「貸したくない!」は成長のサイン。
無理に我慢させず、「そうだね、自分のものだね」と受け止めてあげることが、社会性を育てる近道です。

📚 この記事の参考にした本
渡辺弥生さん著『発達心理学』
子どもの心の育ちをわかりやすく解説してくれる、とてもおすすめの一冊です。


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