「友だちの気持ちがわからない?」4歳から育つ“心の理論”の話

「友だちの気持ちがわからない?」4歳から育つ“心の理論”の話

こんにちは、シロロです。

「どうしてこの子はお友だちの気持ちがわからないのかな?」
「トラブルのときに、相手の気持ちに気づけない…どう関わればいい?」

4歳頃の子どもを育てていると、そんな場面に出会うことがありますよね。

でも、安心してください。
「友だちの気持ちに気づける力」は、4歳ごろからゆっくり育っていくもの。
最初から自然にできるものではないのです。

ここでは、発達の流れを理解しながら、
子どもに寄り添った関わり方をお話します。

🔴「心の理論」ってなに?

人は、相手が

  • 自分とはちがう考えをもっている
  • ちがう気持ちを感じている

ということを理解できるようになります。
この力を 「心の理論」 といいます。

これは、生まれつき備わっているわけではなく、
3〜6歳ごろにゆっくり育つ力 です。

🔵 4歳ごろは「自分の気持ちが中心」

4歳は、
「自分の思い」「やりたいこと」「今の感情」がとても強くなる時期です。

そのため、

  • 自分が今「貸したくない」→ 相手も理解しているはず
  • 自分は「それが欲しい」→ 相手の気持ちより“自分の今”が優先

となりやすいのです。

これは未熟さではなく、成長の途中の姿。

“自分”をしっかり感じられる土台ができて初めて、
“相手”に目が向き始めます。


🟠 5歳に近づくと「相手の気持ちを想像する力」が伸びてくる

経験の積み重ねとともに、

  • あの子はどう思っているだろう?
  • 自分と相手はちがう気持ちかもしれない
  • 相手が嫌がってるから、やり方を変えてみよう

と、少しずつ“心の間”が育ってきます。

この成長は、
日々の関わり・丁寧なやりとりの積み重ねで育ちます。

🟡大人にできることは「気持ちの言葉」をつなぐこと

子どもは 「気持ちの言葉」 を教わることで、心を整理できるようになります。

たとえば…

  • 「◯◯は今、遊んでいたんだよね。だから“まだ使いたかった”気持ちだったんだね。」
  • 「お友だちは、“貸してほしい”って思ってたんだって。」

どっちが悪い、ではなく
どちらにも気持ちがあったことを言葉にする。

これが、相手の心を想像する力を育てます。

🟣 子どもは「人との経験」を通して心を育てる

友だちと関わり、トラブルが起き、
気持ちがぶつかって、また仲直りして。

その繰り返しが、
人と生きるための力の練習 です。

だから、衝突は “失敗ではありません”。

成長のステップです。

「こちらの記事もおすすめ」👇️

✴️幼児期のケンカは成長のチャンス!大人が見守るべき理由
ケンカは社会性・自己調整力がぐっと育つ瞬間。見守るコツも。https://shiroronblog.com/kennka/

まとめ

発達の姿育っている力
4歳:自分の気持ちが強い自己の芽立ち
4〜5歳:相手の気持ちに気づき始める心の理論の発達
気持ちの言葉を大人がつなぐ想像する力・共感性
友だちとのぶつかりを経験する人と関わる力・社会性

子どもは「できない」のではなく、今まさに「育っている途中」。

大人があたたかく気持ちを言葉にしてあげることで、
その育ちは確かなものになっていきます。

シロロ
シロロ

「気持ちは伝わるもの」ではなく、
育てていくもの」なんですね。

コメント

タイトルとURLをコピーしました