【子どもたちが生き生きと表現する保育環境とは?】

生き生きと表現する保育環境とは

〜ぶつ切り保育では見えない育ち〜

こんにちは、シロロです。

今日は「子どもたちと保育環境」について考えてみたいと思います。

絵を描く。歌をうたう。踊る。話す。つくる。
子どもたちが夢中で表現する姿って、本当に生き生きしていますよね。

でも――その“生き生きさ”って、どこから生まれると思いますか?

それは、「子ども自身が主体的に生きている毎日」から生まれるんです。


■ 教える時間が増えるほど、子どもの時間が減る

最近は、保育の現場でも「リトミックの先生」「絵の先生」「英語の先生」など、専門家が時間を区切って担当する“ぶつ切り保育”の形も見られるようになりました。

一見すると効率的で、整っているように見えます。
でも、子どもたちは“専門家になる練習”をしているわけじゃありません。

子どもが絵を描くのは、「自分の思いを表したい」から。
歌をうたうのは、「気持ちを伝えたい」から。

「〜を教える時間」ではなく、「自分で感じて、動き出す時間」こそが本物の学びなんです。


■ 今の子どもたちは「体で学ぶ」機会が減っている

外で思いっきり遊んだり、泥んこになったり、ちょっとした“いたずら”から学んだり…。
そんな経験が減っているのも現実です。

安全のため、効率のため、ルールのため。
大人の都合で、子どもの「やってみたい!」を止めてしまうこと、ありませんか?

でも本当は、その「やってみたい!」の中にこそ、表現の芽があるんです。


■ 幼児期は“芸術年齢”

幼児期は、感覚がとても鋭く、感じたことをそのまま表現できる貴重な時期です。
この時期の「感じる力」「表す力」は、一生の土台になります。

個性も発達も違う子どもたちが集まる集団の中で、
お互いに刺激し合い、真似したり、工夫したりしながら育っていく――。
その中で見えてくる姿こそ、本当の学びです。


■ 造形表現は“心の記録”

子どもの描いた絵や作ったものは、ただの作品ではありません。
そこには「その子が今、何を感じ、どう生きているか」が表れています。

つまり、造形表現は子どもの心の記録でもあるんです。
私たち大人がそこから学べることは、たくさんあります。


■ まとめ:子どもが“自分で動き出す”環境を

子どもたちが生き生きと表現できる保育環境とは、
大人が“教え込む”場所ではなく、
子どもが自分から動き出せる環境のこと。

今の時代だからこそ、もう一度立ち止まって考えたいですね。

シロロ
シロロ

「子どもが主体的に生きる毎日」こそが、
生き生きとした表現活動のいちばんの土台です。

🌺次回は、体を使ったあそびの後に行った貼り絵の活動を紹介します。経験が表現へとつながる瞬間を、ぜひ見てください。

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