こんにちは、シロロです。
今日は、保育の中でも人気の「粘土遊び」について話していきます。
みなさんの園では、どんな粘土を使っていますか?
油粘土が多いかもしれませんね。でも、実は土粘土にも子どもの発達をグッと伸ばす力があるんです。
🟢粘土遊びって、実は“全身”でやってる
粘土遊びって、ただ手でこねてるだけに見えますが、実は全身を使っています。
腕の力、肩の動き、体のバランス、そして集中力。
子どもたちは、感覚をフル稼働させながら、自分の世界を形にしています。
この「感じて・考えて・動く」プロセスこそ、子どもの成長のエッセンス。
だから、見た目以上に“すごく発達的なあそび”なんです。
🟠本物の素材に触れるって、大事なこと
最近は自然の素材に触れる機会が減ってきています。
油粘土は扱いやすいけど、いつも同じ感触。
一方、土粘土は変化するんです。冷たい・重い・乾く・固まる。
この「変化」を手で感じることで、子どもは生きた素材と向き合い、自分で考え、試していきます。
「汚れるから大変…」と思う気持ちもわかります。
でもね、この“汚れる体験”が、実は子どもの感覚を一番育ててくれるんです。
🟡技法は“教える”より“気づかせる”
粘土の活動には、「高く積もう」「穴をあけよう」「丸めよう」「のばそう」など、いろんな技法があります。
でも、ここで大事なのは──
「教え込む」のではなく、「気づかせる」こと。
たとえば、子どもが丸めているときに、
「だんだんまんまるになってきたね!」
「転がすとどうなるかな?」
こんな声かけをするだけで、子どもは「もっとやってみたい!」と自分で動き出します。
これが“学びの芽”なんです。
逆に、「こうやって作るんだよ」と形を教えすぎると、
「うまくできなかった」「先生みたいにできない」と意欲を失ってしまうことも。
保育者は“技法を教える人”ではなく、“技法に気づかせる環境をつくる人”です🌱
🟣粘土遊びで育つ力は想像以上!
粘土遊びから育つ力って、実はたくさんあります。
- 指先を自在に動かす力
- 触る・見る・動くをつなぐ力
- 集中力・持続力
- 素材の変化を楽しみ、新しい形を生み出す力
- 「できた!」という達成感と自己肯定感
これって全部、生きる力の土台なんですよね。
粘土遊びは、静かに見えて、実は“すごくアクティブな学び”なんです。
🔵保育者の関わりが子どもを伸ばす
粘土遊びは、専門の美術教師だけが扱う特別な活動じゃありません。
日常の保育の中で、どの先生でも取り入れられるもの。
大事なのは、「できあがり」ではなく、“過程”を一緒に楽しむことです。
子どもが何を感じているか、どんな思いで形を変えているか。
その瞬間を見逃さずに、「面白いね」「すごい発見だね」と共感していく。
このやりとりが、子どもの心の土台を育てます。
🟤まとめ:粘土は“手で感じる学び”の宝庫
粘土遊びは、感覚・身体・心をまるごと育てる遊びです。
技法を覚えるための活動ではなく、“感じること”から始まる学び。
これからシリーズで、「高く積もう!」「穴をあけよう!」など、
技法ごとの遊び方や子どもの姿、声かけ例も紹介していきます。

粘土は、子どもが自分の世界を形にする最高の教材。
さあ、今日も一緒に“手で考える”時間をつくっていきましょう


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