こんにちは、シロロです。
今日は 「子どもの言葉の発達」 についてお話ししていきます。
保育士さんや幼稚園教諭を目指す学生さん、現場で頑張っている若手先生にとっても大切なテーマ。
言葉の発達、親の期待と現実のギャップ
・1歳前後で「初語」が出てきます。
「ママ」「ブーブー」など、意味のある言葉を言うようになると、保護者は「どんどんしゃべれるようになるのかな?」と期待します。
でも実際は…ここから先がスムーズに進むとは限りません。
言葉の発達は 波がある んです。早い子もいれば、ゆっくりな子もいる。
年齢ごとのざっくりした発達の流れ
- 0歳〜1歳前半
泣き声や喃語(あー、うー)。やりとりの土台が育ちます。 - 1歳前後
初語が出る。まだ単語レベル。「ママ」「ワンワン」など。 - 1歳半〜2歳
語彙がどんどん増える。「ブーブー、きた!」など二語文が出始める。 - 2歳〜3歳
簡単な会話ができるようになる。けど発音はまだ不明瞭。 - 3歳〜4歳
「なんで?」「どうして?」の質問期に突入。文章でやりとりできるように。 - 5歳〜6歳
ストーリー性を持った話ができるようになる。空想の世界も広がる。
👉 ポイントは「だいたいの目安を知っておく」こと。
実際の子どもはこの通りじゃなくて当然!遅いからといって即「問題」とは限りません。
言葉の発達を支える環境づくり
ここが先生の腕の見せどころ!
言葉の発達を支えるには、日々の関わり方 と 環境づくり が大切です。
① 応答する関わりを大切に
赤ちゃんが「あー」「うー」と声を出したとき、
「お話してるね」「うれしいね」と 応答すること が言葉の第一歩。
この「キャッチボールの積み重ね」が、のちの会話の基礎になります。
② 外の世界に出て、体験を通して語彙を育てる
室内ばかりで過ごさず、戸外に出ていろんな刺激を受けることが大切。
風の音、草の匂い、虫の動き──五感を使う体験が「言葉のもと」になります。
「チョウチョ、ひらひらだね」「冷たい風が吹いたね」
先生の語りかけが、子どもの言葉を引き出します。
③ 子どもの発話を想像して受け止める
子どもが「チェンチェイ!」「オトトノコ!」と幼児音で話すことがあります。
これは、発音の発達途中によくあること。
大人が「先生!」「男の子ね」と 正しい発音で返す ことで自然に育ちます。
無理に「違うでしょ」と矯正する必要はありません。
発音の発達は個人差が大きく、ゆっくり成長していくもの。
焦らず、子どもの思いを汲み取ってあげることが何より大切です。
④ 信頼関係が言葉の土台
子どもが安心して気持ちを表現できるのは、
「この人は自分を受け止めてくれる」と思える関係があるから。
言葉は、信頼の上に育つもの。
相手に思いを伝えたいという気持ちは、人とつながる力 そのものです。
⑤ 歌は言葉を育てる
歌は、リズム・発音・語彙を育てる最高の教材。
難しい歌よりも、言葉がわかりやすい歌 を選ぶと効果的です。
「ダンゴムシ」「たんぽぽ」など、身近でイメージしやすいものから始めましょう。
このように、言葉の発達は「教える」ものではなく、
日常の関わりと環境の中で自然に育つもの。
先生のひと声、ひとつのリアクションが、子どもの“話したい”気持ちを支えています😊
言葉の発達には個人差が大きい
私の子育て中、息子は2歳を過ぎても、何を見ても『ごっご・・・』。ほとんど言葉が出なかったんです。でもある日突然、ペラペラと話し出してびっくりしたのを覚えています。
👉 これ、よくあることです。
だから「まだ話さないから心配…」と焦る必要はありません。
ただし、
- 呼びかけても反応が薄い
- 身振りや表情でのやりとりも少ない
こういう場合は、発達相談につなげて早めにサポートすることが大事。
まとめ
- 初語は1歳前後が目安。でも準備はもっと前から始まっている
- 歌は言葉の発達を促す有効な手段
- 発音ができない時期はあって当たり前。正しい言葉で返していけばOK
- 言葉の発達には大きな個人差がある。焦らず、一人ひとりに寄り添う

先生の関わり次第で、子どもの言葉はぐんと伸びます。
そして「話せるようになった!」という喜びは、子ども自身の自信につながります😊


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