こんにちは、シロロです。
「またケンカしてる…」「すぐ手が出ちゃうのが心配…」
幼児期の子ども同士のケンカを見て、不安になることはありませんか?
でも実は 幼児期のケンカは“心が育つ大切な経験” です。
ケンカには、子どもが「気持ち」や「相手との関わり方」を学ぶヒントがたくさん隠れています。
とはいえ、何でも“見守ればいい”というわけではありません。
大人が どこまで見守り、どこで手を差し伸べるのか がとても大切です。
この記事では、
- なぜ幼児期にケンカが起こるのか
- ケンカが子どもの成長に必要な理由
- 大人が “口を出すタイミング” “見守るポイント”
を、現場での経験をもとに やさしくわかりやすく解説していきます。
「ケンカ=悪いこと」ではありません。
ケンカは、子どもの心が育っている証。
一緒に見ていきましょう🌱
■ケンカは「気持ちと気持ちが出会う瞬間」
幼児期の遊びは、ただ楽しいだけではありません。
- 自分がやりたいこと
- 相手がやりたいこと
この “思いのぶつかり” が、ケンカのきっかけになります。
これは
相手と関わろうとしている証
なんです。
「関係があるからケンカになる」
関わっているから感情が生まれるんです。
■ ケンカの中で育つ力
ケンカは子どもにとって、こんな力を育てます👇
| 育つ力 | どんな姿が見える? |
|---|---|
| 感情を感じる力 | 「くやしい」「悲しい」などを実感する |
| 気持ちを言葉にする力 | 「ぼくはこうしたかった!」と伝えようとする |
| 相手の気持ちに気づく力 | 「あ、あの子泣いちゃった…」と気づけるようになる |
| 対人関係の調整力 | 次はどうしたらうまく遊べるか考えられるようになる |
これらは、机の上の勉強では身につきません。
人とぶつかってみないと育たない力です。
■ 大人の役割は「仲裁」ではなく「翻訳」
ケンカが起きたとき、すぐに止めたり、どちらが悪いと言ったりする必要はありません。
大人がすることはただ一つ。
気持ちを言葉にして、子ども同士の橋渡しをすること。
例)
「◯◯くんは、まだ遊びたかったんだね。」
「△△ちゃんは、それを貸してほしかったんだね。」
どちらかが悪いのではなく、
どちらにも気持ちがあったこと を言葉にして伝えます。
すると子どもは、
- 自分の気持ちを理解してもらえた安心
- 相手にも気持ちがあるという気づき
を得ることができます。
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■ ケンカは「成長の練習場」
幼児期のケンカは、
将来 “人と関わりながら生きていく力” の土台になります。
だから、
- ケンカ=悪いもの
ではなく - ケンカ=育ちのステップ
として、あたたかく見守っていきましょう。
そして、困ったらいつでも大人がそばにいる。
その安心があれば、子どもはちゃんと成長していきます。
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まとめ:ケンカを恐れず、成長のチャンスに!
ケンカをゼロにすることが良い育ちではありません。
むしろ、「ケンカしても仲直りできた」「気持ちを伝えられた」そんな経験こそが、子どもの心を豊かにします。
だから、大人ができる一番のサポートは――
「見守る勇気」を持つこと。

今日もケンカの声が聞こえたら、ちょっと深呼吸して見守ってみましょう。
その小さなやり取りの中に、子どもの社会性の芽がぐんぐん育っていますよ。


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